毎日多くの人や組織などから届く取材依頼。記者はどうやって「取材しよう」と思うようになるんでしょうか。
元新聞記者・カメラマンのわたしが現役時代に経験・実感した「こっちから取材したくなる取材相手」を2つに絞ってお伝えします。
もしあなたが「なんか取材に来てくれない」とか「1度は来てくれたけど、その後から全然来てもらえない」といった悩みがあればとても参考になり、今後の改善になげていただけると思います。ぜひ読んでみてください。
取材したくなる相手1 連絡が取りやすい人
催しものや商品・サービスの取材に行った記者は、現場でもちろん一生懸命関係者に話を聞いたり、様子や物の写真を撮ったりしながら記事になる材料を集めていきます。
ただ、それでも
「あ…必ず必要なこれ聞くの忘れた!」
とか、
「あの取材した人、こうおっしゃってたと思うけど、録音してないから自信ないな…もう一度電話で確かめたい!」
とか、
「上司から『このサービスのアイデアが生まれた背景を書かないと、紙面に掲載できないぞ』って言われちゃったよ…追加取材しなきゃ」
など、取材後も関係者に話を聞く必要がどうしても出てきます。
そんなときに、取材先の担当者や関係者と連絡が取れると、記者としてとてもありがたいんです。
なので取材前の段階から、イベントや商品への質問が記者からあったら、ぜひリアクションしてもらいたいと思います。記者も人間で、「迷惑かけちゃうけど、お願いできないかな…」とというリクエストに応えてもらえると、涙が出るほど嬉しいんです。
「この取材依頼をくれた方、とても話しやすいな」
と思わせることができれば勝ちです!
些細なことかもしれませんが、ぜひ協力してもらえるとその後の別の取材や、「〇〇業界の人に聞く」など別の形で取材が入る可能性も広がります。
取材したくなる相手2 写真や動画を提供してくれる人
イベントや地域の祭り事、商品・サービスなどはもちろん、スポーツの大会で好成績を挙げた選手を取材してもらいたいときは特に有効です。
写真や動画は、必ず撮っておきましょう。
イベント開催時の会場の雰囲気を伝えるもの、スポーツなら競技中の写真が難しければ表彰式の写真、表彰式の写真も難しければ、メダルや表彰状を手にした写真など、絶対に押さえておいてもらいたいです。
写真は「よし!一眼レフ買うか!」など、気合を入れて大出血の出費を新たにする必要はありません。
iPhoneやアンドロイド端末なども十分キレイに撮れるので、スマホ写真や動画で十分です。新聞は基本的に写真で事足りますが、動画も撮っていればテレビ局で放送してもらえる可能性もあります。
もう一度言いますが、
写真や動画は「画(え)」と言いますが、画は必ず撮るようにしてください。
写真や動画が必要な理由は以下です。
- 記者が当日多忙でどうしても取材にいけなくても、画があれば掲載や放送の可能性がある。
- 様子が伝わる写真や動画があると、読者や視聴者だけでなく記者の興味関心を引ける。
- 新聞紙面のレイアウト担当の記者は読みにくい文字だらけの記事を嫌い、写真を使った紙面の見栄えを大事にする。テレビは映像がないと話にならない。
これらについては、過去に書いた以下の記事を参考にしてみてください。きっと取材に来てほしいと思う方の役に立つと思います。
最終的には「人 対 人」いい人間関係が取材や掲載につながる
記者が「取材したくなる取材先」はいたってシンプルで、究極は「連絡取るのが面倒に感じない人」です。
あなたが同僚や知人、つい最近知り合った人のうちの誰かに
「ちょっと聞きたいことがあるけど、電話しづらいんだよな」
と思った相手はいなかったでしょうか?逆に、
「あの人に電話しようかな。嫌がらずに出てくれそう」
という人も思う浮かぶはずです。
あなたがもし、今後取材などでメディアとしっかりつながりを持ちたいと思うなら、
後者のような人あたりや応対をぜひ心がけてくださいね!
コメント