【元記者解説】新聞に取材させる方法 2022年完全版【依頼文の文例あり】

イベントに並ぶ人

新聞での掲載につなげ、取り組みや商品を多くの人に知ってもらいたい。元新聞社の中の人の立場から、4ステップに分けて解説しました。これを読めば、「取材依頼をしたい」と思ったときにすぐ参考にしながら企画や依頼を出せるようになるはずです。

目次

1.取材させるイベントやサービスを企画する

 商品や催しものでも何でもよいです。企画し用意しましょう。

2.商品+αを考える

大企業の注目すべき新製品(例えばAppleのiPhone新機種など)ならまだしも、普通の人たちが商品や企画をしただけでは、新聞やメディアは取材をしてくれません。

あなた「こういった商品を作りました!取材してください」

記者「そういうことでしたら、料金お支払いいただいて、広告を出稿してください。。」

という当然の流れになります。なので、

「取材する意味」を作り出す必要があります。

新聞が取材しやすいキッカケとしては、以下のような社会的意義があるものが非常に強いです。

  • 平和学習・呼びかけ
  • 地域の課題解決(高齢化、過疎化、健康増進、害獣被害、清掃など)
  • 学校・教育支援(子どもたちへ教育・実習の場を提供)

平和学習であれば、

「ウクライナ料理とロシア料理を通じて(食べて)、両国への理解を深めることを目的に」

地域の課題解決なら、

「普段交流の少ない高齢者と若者層の交流を図るため、商品やサービス提供、企画したイベント参加を通じて交流してもらう」

学校・教育支援であれば

「自社の商品をつくる実習の場を企画、授業の場として提供し、ものづくりへの理解を深めてもらう」

などが例として挙げられます。

学校などと協力するには少しハードルも上がるため、児童会や自治会といった地域の近い場所から進めていく方法もアリでしょう。

詳しくは別の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

あわせて読みたい
【元記者解説】新聞に取材、掲載してもらう具体的な方法【取材依頼の文例付き】 地域で取り組んだイベント、自社のサービスや商品を、新聞への掲載を通して無料で広くアピールしたいーそうお考えの方もいらっしゃると思います。 この記事では新聞での...

3.新聞などメディアに取材依頼をする 依頼文の文例付き

イベントや商品などを用意し、+αも考えて具体的なやることを決めたら取材を依頼しましょう。

たとえば、飲食店などであれば以下のような依頼文でできると思います。ファクスは使い勝手が悪いので、なるべくメールで送信しましょう。

以下、取材依頼目メールの文例です。

【取材依頼】〇〇を使ったイベント開催のお知らせ

〇〇新聞社 担当者御中

平素より大変お世話になっております。
料理づくりを通じて国際理解を深めようと
このたび、表題の通りイベントを開催いたします。
ぜひ取材のご検討をお願いいたします。

イベント「ウクライナ料理を作って文化や歴史を知ろう」
主催・運営「洋食屋 ヨーロッパ食堂」
日時:20○○年○月○日 正午-13:00
参加者:〇〇自治会・児童会の皆さん、親子10組(20-30人程度を予定)
取材問い合わせ担当:山田 TEL:080-○○☓☓-△△△△ e-mail ●●●●●@☓☓☓☓☓☓.com


取材依頼リストは下記を参考にしてみてください。

あわせて読みたい
新聞社に取材してもらいたい!全国地方紙の取材依頼、問い合わせ先一覧 新聞に取材してもらいたい、でもどこへ連絡すれば?そんな時に使える全国各地方紙の取材依頼、問い合わせ先をまとめました。北から順に並んでいますが、細かい順番につ...

4.取材日当日の注意点

取材内容をメモに取る記者
記者は意外と忙しい

記者が実際に取材に訪れた場合、他の現場と掛け持ちしている場合もあります。

短い場合は、様子や商品を写真1枚だけ撮って(ワンパチと呼びます)10分程度のこともあります。

なので、時間の短さを理由に「いい加減な取材だった」などと怒らないようにしてくださいね。

ほかの取材現場との兼ね合いで、当日取材に来られなかった、ということも珍しくありません。

そういう場合も紙面掲載などにつなげることができます。そのために

  • 当日の様子の写真や動画を取る
  • 参加者の感想などを聞いてメモを取る
  • 当日の概要をまとめる(参加者は何人、どういったものを作った、行ったか)

上記3つを忘れず行いましょう。

2番目と3番目は簡単にまとめます。

当日は〇〇自治会・児童会の親子らを中心に25人が参加しました。力を合わせながら
水餃子風のウクライナ料理「ワレニキ」作りに挑戦しました。
料理を初めて作るという山田花子さん(6)は「お父さんと一緒に作れて楽しかった。ウクライナにいつか行って食べてみたい」と笑顔でした。

という感じに簡潔にまとめます。動画や写真はメールで後日取材依頼相手に送信すれば、

紙面掲載や放送してくれることもあります。ぜひ挑戦してみてください。

取材時の注意点をまとめた記事もあるので、ぜひ読んでみてください。

あわせて読みたい
【元新聞記者解説】取材してもらうとき、やるべきでないこと3選 これまで、取材依頼の仕方や取り上げてもらうテクニック、なぜ新聞での取材・掲載を目指すべきなのかを紹介してきました。 https://yunafkhr.com/shinbun-shuzaiiraitip...

終わりに – 新聞を有効活用しよう

新聞は購読だけでなく、「取材してもらう」という形でも非常に、言葉は悪いですが利用価値があります。

新聞は依然、信頼感のあるメディアなので、新聞が取材したことをキッカケにテレビやラジオ、ネットメディアなどが後追い取材をしてくれることもあります。

そのことを詳しく解説した記事は以下です。

あわせて読みたい
【元新聞記者解説】集客したいときーなぜ新聞掲載を狙うべきか 商品やイベント、団体や地域の取り組みなど、自分たちが携わって力を入れていることを世間に広くPRしたい、ネットでもバズらせたいー。 そう考える方にまず「新聞掲載を...

ぜひ、世の中に多く広めたいサービスや商品があるなら、新聞などに取材依頼してみてください。新聞購読もまた、自分が依頼したいような類似イベントの記事はないか、などと目線を変えて探してみるのも面白いですよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

地方紙で11年勤務(取材記者6年、写真記者2年、整理記者3年)
Webに移り、ポータルサイトで記事企画やサイト更新のお仕事をしています。
40代で猫と暮らしています。

ライティングの依頼などもあればぜひフォームよりご依頼ください。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次