【元新聞記者解説】取材してもらったら お金を払うべきか

電話取材する女性記者

これまでこのblogでは、私が新聞社に勤めていた経験からお話できる、取材依頼の仕方や媒体への掲載を目指すための工夫など記事でお伝えしてきました。

新しい商品やサービスを作り、多くの人に使ってもらってより良い生活を送ってもらいたいと思って、新聞社への取材などを望む方が多いと思います。

では実際、上のリンクなどを参考に取材依頼をし、いざそのときになったら。取材に来てくれた記者やアナウンサーに対して、謝礼などでお金を払う必要はあるんでしょうか。今後その疑問に悩まないようお答えしようと思います。

目次

結論:取材への謝礼は一切払わないでよい

結論から言うと、取材に来てもらったお礼に、記者やアナウンサー、カメラマンといった人たちに謝礼の金品を渡す必要は一切ありません。むしろ、払ったりあげたりしないほうがいいです。これは断言します。

なぜかというと、「お金を支払って取り上げてもらう」というのは「広告」というジャンルになります。

「取材」というのは、新聞にとって、広い意味での「報道」です。

広告 = 依頼主からお金をもらって紙面などに掲載する
報道 = 記者が取り上げたいものを、対価を得ず紙面などに掲載する

という違いがあります。これは非常に大きい違いなので、取材を依頼したい際には常に念頭に置くようにしてください。

取材へのお礼をしたい どうすればいい?

「そうは言っても、せっかく時間と労力を割いて取材に来てもらったんだから何かの形でお礼をしたい」という方も中にはいらっしゃるかと思います。

基本的には、その場で「ありがとうございました」など儀礼的なあいさつで十分だと思いますが、感謝を伝えつつ取材への協力も兼ねる方法としては以下のような方法があります。

例えば、あなた自身やあなたの会社が新たな食品の新製品を発表し、それを取材してもらったなら

「記事の参考にしてください」

と、その新製品をお土産に渡して、記者が食べた感想を記事に盛り込んだり、キレイな写真を取ってもらう、いわゆる「ブツ撮り」用にしてもらうという方法があります。

体験型の商品やサービスでも同様です。

記者やアナウンサーに記事の参考にしてもらうため無料で体験してもらったり、臨場感がある写真や映像を撮ってもらうよう料金をもらわず何度かサービスを体験してもらう、という形が取れます。

取材の中での「お金」の意味

結局、記者やアナウンサー、カメラマンも人間なのでお礼してもらうのはうれしいです。

ただ、取材する側の心理として

お金をもらったから取材しているんではない。自分が興味を持ったから取材するんだ

という自負を持っていて、わたしも記者やカメラマン時代にはそういった気持ちで取材していました。

もし、あなたが取材を依頼した新聞社や雑誌社、テレビ局の人たちが取材の対価に金品を要求して来たなら、悪いことは言いません。突っぱねてください。ロクでもないメディア人だと断言できますし、そういったものをお渡ししないでも取材してくれる人はたくさんいます。

あなたが心を込めて生み出した商品やサービス、が世の中に広く行き渡るために。この記事が一助になればうれしいです。

取材依頼の際は、以下の新聞社連絡先リストや、なぜ新聞掲載を目指すべきかを書いた記事を参考にしてみてくださいね。

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この記事を書いた人

地方紙で11年勤務(取材記者6年、写真記者2年、整理記者3年)
Webに移り、ポータルサイトで記事企画やサイト更新のお仕事をしています。
40代で猫と暮らしています。

ライティングの依頼などもあればぜひフォームよりご依頼ください。

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